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イップス専門治療院・ながはま治療院の永濵です。
本日はタイトルにもある通り、インディアカのサーブイップスでご来院された方の症例です。
主訴:インディアカ サーブイップス
試合の時だけサーブを打つ際に体に緊張感が出て、上手く入らない
確率:50%くらい
まず初めに、問診にて今までの発症の経緯、症状の経過などを詳しく伺いました。
そこで浮き彫りになってきたのは、ある大会の試合でサーブのミスをし、チームメイトから強く声をかけられた事でした。
またその日の次の試合から何故かサーブが以前よりも入らなくなり、違和感を覚えるようになったようです。
その後、1ヶ月に2回のペースで試合があったようですが、試合当日から「サーブが入るかな」という不安感を毎回抱くようになり、サーブを打つ度に力みが生じるようになった。
その間はいつも通り、週に2回練習も行うが、練習時は全く問題がなかったようです。
症状が出始めてから月日が経つにつれ、確率も徐々に下がり、このままでは入らなくなるのではと思い、インターネットで検索し、当院に来院されました。
Cさん、不安がある中ご来院ありがとうございました。
また遠方からのご来院も感謝申し上げます。
当院の考えになりますが、Cさんの症状改善のポイントとなるのは、やはり練習では問題がなく、試合で症状が発症するという事です!
そこでもう一度症状の経過をまとめとみたいと思います。
大会のサーブでミスをし、チームメイトから強く声掛けされる
↓
その日の次の試合からサーブが以前より入らなくなり、違和感が出る
↓
普段通り練習をしても、サーブは全く問題ない
↓
試合当日からサーブが入るか不安感を抱くようになり、実際に試合で打つ際は以前よりも力みが出て、入る確率も下がる
↓
普段通り練習をしても、サーブは全く問題ない
↓
試合当日からサーブが入るか不安感を抱くようになり、実際に試合で打つ際は以前よりも力みが出て、入る確率も下がる
↓
普段通り練習をしても、サーブは全く問題ない
↓
月日が経つにつれ、力みが強くなり、試合でサーブが入る確率も50%くらいまで低下する
このように違和感を覚えてから、試合で入らなくなり、毎回不安感を抱えてプレイし、その後は練習しても問題なし。
という状態が繰り返されることにより、人間の体や脳は、あたかもそれが当たり前の状態だと認識し、その条件が揃うと人に不都合な事でも記憶されていきます。
これは人間誰しもが持っている機能(性質)で、他の例で言うと、朝の洗顔・花粉症・天気痛などになります。
Cさんのような状態になると、多くの方がフォームなどの技術的な事を修正しようとしますが、原因は技術ではないので改善しない場合が多いと思います。
(中には改善する方もお見えになりますが、かなり低確率です)
また気持ちの持ち方を変えて、「練習では入るのだから気のせいだ!」「練習で入るから試合でも大丈夫だ!」と自分に言い聞かせる方もお見えになります。
しかし残念ながら、記憶の中ではネガティブの方が強烈なのでポジティブシンキングでは勝てません。
これはご来院された際に筋肉を使った検査で体感して頂きます。
また何故気のせいだ!問題ない!と言い聞かせるかと言うと、現在問題を抱えているからそのような思考が出てきます。
そもそも問題がなければ、そのような思考は出でこないはずです。
最後の方は少し厳しい表現になってしまい申し訳ありません。
しかし、イップスを解決するには、人間が持っている体の機能や性質を知る事、何故今まで解決できなかったのかを知ることも私たちは重要だと思っています。
先に結果を申しますと、1回の施術+自宅での毎日のリハビリで、Cさんは施術を受けた翌週の試合では全てのサーブが入りました!
これには私も驚き(@_@;)です。
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